1. 『嫌われる勇気』で「他者評価を手放す」
いや、これなんです。転職活動で一番辛いのって、実は「落選=自分の価値がない」って解釈してしまうこと。採用側にいた時期が長いから分かるんですけど、企業側の都合なんて山ほどあるんです。予算が急に下りなくなるとか、内部候補が現れたとか、採用枠が急に減るとか。なのに、それが本人の能力不足だって思い込んじゃう。
この本で岸見一郎さんが書いてる「他者の課題を受け取らない」という考え方、まじで救われました。アドラー心理学の考え方なんですけど、基本的には「他者の課題と自分の課題は分離されている」ってことなんです。企業の採用判断って結局、企業の課題であって、私の課題じゃないんだ。そう気づくと、書類が落ちても「あ、その企業の求めるものと私が合わなかったのね」ってポジティブに解釈できるようになるんです。
特に印象的だったのが「嫌われることを過度に怖がる必要はない」っていうメッセージ。転職活動中は「この職務経歴書で嫌な印象を持たれたらどうしよう」とか「面接で変だと思われたらどうしよう」とか、そういう心配で一杯になるんですよね。でも、採用側としてみると「合わない人は合わないし、合う人とだけ関係を深める」くらいのマインドなんです。だから「全員に気に入られなくていい。自分に合う企業を見つければいい」って気づけるだけで、心が楽になります。
🎙 育休中、本に逃げ込んでた夜の話
「双子の育休中で転職も考えてる」を気軽に相談できる相手は、正直あんまりいない。書類で落ちた夜、答えの出ない問いを抱えたまま朝になる時——本だけは静かに横にいてくれました。双子が寝た20分、SNSを閉じて本を開くだけでメンタルが少し戻る感覚があったんです。
→ メンタル本は「強くなれ」と言ってるんじゃなくて、「ひとりで抱え込まなくていい」って横にいてくれる存在。落選で揺れた時、答えをくれる人がいないからこそ、本に救われる夜があるんだと思います。
2. 『反応しない練習』で思考をリセット
草薙龍瞬さんという僧侶の方が書かれた本(KADOKAWA/2015年)で、インドの古い仏教の教えをベースにしてるんですけど、これ「今この瞬間」を大事にする話なんです。転職活動中って、つい「〇社の結果はまだかな」とか「この職務経歴書は大丈夫かな」って、不確定な未来のことばっかり考えちゃうんです。そしたらメンタルが沈む一方。
この本のポイントは「出来事自体は中立。そこに自分の感情をかぶせてるだけ」ってことなんですよね。書類落選という出来事があって、それ自体は悪いことでも良いことでもない。「ああ、落ちたんだ」って事実を受け止めるだけで、そこに「自分はダメな人間だ」という解釈を重ねなければいい。このマインドセット、本当に大事です。
実際に、この本を読んでから面接官の反応に一喜一憂しなくなったんですよね。面接で「へえ、そうなんですね」って反応が薄いなって感じても、それは「面接官がたまたま興味を示さなかった」という事実なだけで、「自分が悪い印象を与えた」という確定的な判断じゃないんです。その違いを理解できると、メンタルの持ちようが全然違う。面接から帰った日も、不安で夜眠れない...なんてことが少なくなりました。
🎙 育休中の双子ママ視点
双子の育児中って、自分の感情をかぶせる余裕すらない瞬間が連続するんですよね。1人が泣いたら、もう1人もつられて泣く。そんな中で書類選考の結果に一喜一憂してたら、メンタルもたない。「今この瞬間に集中する」というこの本の考え方は、双子育児と転職活動を同時進行する立場ほど効いてくる気がします。
3. 『鋼のメンタル』で「弱さを認める」
これは作家の百田尚樹さんが書いた新潮新書(新潮社/2016年)のエッセイ的人生論なんですけど(笑)、鋼のメンタルって言うと「いつも強くいろ」みたいに聞こえるけど、この本が言ってるのは全く逆。むしろ「打たれても折れない心は、自分の弱さを認めるところから始まる」って話です。
転職活動って、自分の弱み・できていないこと・欲しい条件とかをしっかり向き合う作業じゃないですか。それって心理的負荷が大きいんです。でもこの本を読むと、「弱さを認めるのって強い人の特徴なんだ」って気づく。育休中で時間が限られてるのも、育児で疲れるのも、書類が落ちるのも、全部ありのままで。そこから何ができるかを考える。その姿勢が本当の強さなんだって。
で、実際に大事な瞬間があるんですよね。不合格のメールが来た夜のこと。双子を寝かしつけるために、娘の手を握りながら寝かしつけの儀式をしてたんですけど、その時にメールを受け取ったんです。「ご応募いただきましたが...」このテンプレートが来た時、涙が出たんです。もう何十社と落ちてるから、慣れてるはずなのに。その時に思ったのは「あ、私は今、本気で悔しいんだ。それはダメなことじゃなくて、その企業に入りたかったからなんだ」ってことです。その弱さを認めたことで、逆に「だったら、次の企業にはもっと本気で向き合おう」って思えるようになった。この本はそういう心の使い方を教えてくれるんですよね。
📊 4. 3冊の読む順番と所要時間(フェーズ別早見表)
転職活動のフェーズに応じて、これら3冊を読む順番を工夫するとより効果的です。下の早見表で「今の自分のフェーズ」と「効く本」をまず照合してみてください。
📊 メンタル本3冊・フェーズ別読む順番マトリクス
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| フェーズ | 読む本 | 著者・出版 | 所要 | 効く瞬間 |
|---|---|---|---|---|
| 段階1 書類選考の落選が続く |
嫌われる勇気 | 岸見一郎・古賀史健 ダイヤモンド社・2013 |
約4〜5h | 「落選=価値否定」の解釈を手放す |
| 段階2 面接活動が本格化・判定待ちの不安 |
反応しない練習 | 草薙龍瞬 KADOKAWA・2015 |
約3〜4h | 面接官の反応に一喜一憂しなくなる |
| 段階3 落選が重なる・心の支えが必要 |
鋼のメンタル | 百田尚樹 新潮新書・2016 |
約2〜3h | 弱さを認めて再起できる |
※ 育休中ワーママの読書時間目安:1日30分×2週間で1冊読了ペース/オーディオブックは1.5倍速で家事中に進められます
段階1:書類選考が落ち始めたころ(初期メンタルダメージ時)
『嫌われる勇気』から読むのがお勧めです。所要時間は約4〜5時間。この本は「落選=自分の価値がない」という解釈を一気に払拭してくれます。採用側の都合で落ちることがほとんどだ、という認識が、心を軽くする第一歩になります。
段階2:面接活動が本格化したとき(判定待ちの不安が高い時期)
『反応しない練習』を読みます。所要時間は約3〜4時間で、テーマ別に章が分かれているので分割読書も容易。面接結果を待つ間の不安な思考に対して「それは思考であって現実じゃない」という気づきをもたらします。育児の合間に1テーマずつ実践できます。
段階3:落選が重なったとき、もしくは最後の心の支えが必要なとき
『鋼のメンタル』(百田尚樹/新潮新書)を読みます。所要時間は約2〜3時間で、新書サイズなので隙間時間で十分。「失敗は成長の証」という視点を提供し、弱さを認めることの強さを教えてくれます。育休中の親として「完璧にできていない育児」と「上手くいかない転職活動」の両立に直面する中で、「完璧でなくていい」という許可をもらえる一冊です。
📌 5. 採用担当から見る「メンタルが安定した候補者」の4特徴
採用側として何百人もの面接をしていると「メンタルが安定した人」と「メンタルが不安定な人」の面接での立ち振る舞いが、明確に異なることに気づきます。
特徴1:「落ちたことが自分の価値を決めない」という判断軸がある
書類選考で落ちた人が面接に来た時「申し訳ありません、書類では評価していただけなくて」と謝罪的に始める人がいます。これ、採用側には「自分の価値が揺らいでいるんだな」と見えるんです。逆に「書類では合致しなかったんでしょう。その点を踏まえて、今日はこの会社での活躍をお話しします」と淡々と始める人は、メンタルが安定しているんですよね。嫌われる勇気の思想が実装されている。
特徴2:面接官の反応に自分の感情が左右されない
「面接官が興味なさそうな顔をしていた」と落ち込む人がいます。実際、面接官の表情なんて、その日の気分やリアクション癖で変わるんです。採用側としても「反応が薄い=あなたに興味がない」じゃなくて、単に「メモを取っていた」とか「前の候補者の話を考えていた」とか、様々な理由があります。メンタルが安定した候補者は「反応」を観察しても、そこに過度な解釈を加えない。反応しない練習の実装ですね。
特徴3:失敗や短所を言語化できる
「あなたの弱みは何ですか」と聞かれた時「弱みはとくにありません」と答える人と「〇〇が苦手で、以前失敗しました。その経験から〇〇を意識するようになりました」と答える人では、面接官の評価が全然違うんです。後者は「自分の弱さを認めて、そこから学んでる」という姿勢が見えるんです。鋼のメンタルが教える「弱さの認識が強さになる」という思想が、実際の面接で評価につながります。
特徴4:育児との両立を「不安」ではなく「実現可能性」として話す
ワーママの候補者の中には「育児との両立で、ご迷惑をおかけするかもしれません」という弱気な言い方をする人がいます。メンタルが不安定だと、育児は「キャリアの足かせ」に見えるんです。でも、メンタルが安定した候補者は「育児を通じて〇〇というスキルが磨かれました。それはこの職務でも活かせます」という話し方になるんです。採用側は「あ、この人は育児を含めた自分全体を認めている」と感じます。
6. 最後に - メンタルが安定すると、面接の言葉が変わる
転職活動って孤独です。採用担当として何百人も見てきたから知ってるけど、選ぶ立場と選ばれる立場では心理状態が全然違う。でも本を読むと「あ、この人もそう思ったんだ」「あ、この考え方もあるんだ」って、一人じゃないって感じられる。
双子育児と転職活動の両立で、正直もう心が壊れそうになったときもあります。でも、これら3冊を読み返すたびに「大丈夫。別にこれは失敗じゃなくて、プロセスなんだ」って思えるようになった。
そしてね、もう一つ気づいたことがあるんです。メンタルが安定してくると、面接での話し方が自然体になるんです。最初の頃は「これを言ったら悪い印象になるかな」とか「この話題は避けた方が」とか、つい相手の顔色を伺いながら話してたんですけど、これらの本を読んで心が落ち着いてくると「自分の経歴とか思いとか、ありのままで伝えよう」って思えるようになるんです。で、その時の面接の評判が、本当に良くなるんです。採用側として「この人は本当のことを話してくれてる」って感じるんですよね。
だから、転職活動中のメンタルケアって、実は転職成功の大事な要素なんだと思います。メンタルケアって、たぶん一番大事なスキルだと思う。
▶ 嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社/2013年) 🛒 Amazon →:アドラー心理学の思想を哲人と青年の対話形式で学べる。他者評価を気にしすぎる人の心を軽くしてくれます。
▶ 反応しない練習(草薙龍瞬/KADOKAWA/2015年) 🛒 Amazon →:仏教の合理的思考法を現代向けに。不安な思考パターンから抜け出すヒントが満載。テーマ別構成で隙間時間に読めます。
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