1冊目:さあ、才能に目覚めよう

さあ、才能に目覚めよう 書影 さあ、才能に目覚めよう 著:ジム・クリフトン、ギャラップ(最新版)

🥇 いちばん効いた1冊。弱みの克服より、才能の発見。診断で上位5つの才能が見えて、自分の強みを言葉にできるようになりました。
→ こんな人に:「あなたの強みは?」に即答できない人

自己分析の本当の意味は「自分の弱点を克服する」ことではなく「自分の才能を発見する」ことです。『さあ、才能に目覚めよう』は、その考え方を根本から変える一冊。この本のポイントは、34個の「才能の定義」を用意して、あなたの自然な思考パターンを診断してくれることです。

採用面接で「あなたの強みは何ですか?」と聞くと、多くの人は「〇〇スキルがあります」と技能を答えます。でも採用側が本当に知りたいのは、その人が自然に発揮する思考パターン——本の言葉で言えば「才能」です。『さあ、才能に目覚めよう』の診断を受けると、34個の才能のうち、自分の上位5つが見えます。この5つは意識しなくても出てくる思考のクセだから、環境が変わっても再現できるし、無理なく力を発揮できる。採用担当としても「その上位5つがうちの組織で活きるか」を確かめています。

採用担当として書類を読んでいると、「〇〇スキルがあります」だけの自己PRより、その人の思考パターン——才能が言葉になっている書類の方が、格段に納得感があります。技能は環境で変わるけれど、才能は変わらない。育休中に双子の世話をしながらこの本を読み直して、「自分は何をしていると自然に動けるか」を言葉にできる感覚が戻ってきました。強みが言葉になっていると、環境が変わっても軸がぶれにくくなる。限られた時間や余力の中で、「才能が自然に発揮できる環境」に向けたい——その最初の一歩が『さあ、才能に目覚めよう』です。

2冊目:世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 書影 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 著:八木仁平

好き×得意×大事の3軸で「やりたいこと」が言葉になる、八木仁平の実践ワーク集。
→ こんな人に:「やりたいことがわからない」で立ち止まっている人

「才能に目覚める」ことと「やりたいことを見つける」は別です。八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』は、この二つをつなぎ合わせるための本。才能×価値観×環境が「やりたいこと」を形作るという考え方が、実に論理的です。

採用面接で「やりたいことは何ですか?」と聞くと、候補者の多くは「不確かな夢」を語ります。でも『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』のワークを実践している人は、「なぜそれがやりたいのか」という根拠が明確なんです。それが「採用担当の信用」につながります。採用担当として見てきた範囲では、根拠のない夢を語る候補者は入社後にミスマッチが起きやすい印象があります。逆に、根拠まで言語化できている人は、環境が変わっても軸が保ちやすい。

この本のワークは丁寧に作られていて、特に「価値観を言語化するセクション」が素晴らしいと感じます。育休中、毎日双子と向き合う中で「自分が本当に大切にしていることは何か」が見えてきました。自分が働き方に何を求めているか、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』のワークを一つずつ書き出すうちに、少しずつ言葉にできるようになっていきました。

3冊目:天才を殺す凡人

天才を殺す凡人 書影 天才を殺す凡人 著:北野唯我(日本経済新聞出版)

「天才・秀才・凡人」の3類型で、凡人の「共感性」も立派な才能と気づける北野唯我の一冊。
→ こんな人に:自分の強みを言語化できない人

自己分析の文脈で、「自分は凡人じゃないか」「周りの天才と比べて自分は何者か」と悩む人は多いと思います。北野唯我さんの『天才を殺す凡人』は、人を「天才・秀才・凡人」という3つの才能で捉え直し、それぞれが持つ軸(創造性・再現性・共感性)を解きほぐしてくれる本です。

ポイントは「凡人には凡人の才能がある」という視点。採用担当として見てきた範囲では、特にワーママ層は「共感性」が高い印象があります。それはチームマネジメントでも、家事や育児でも、大きな武器になります。自己分析で「自分は凡人だから…」と落ち込む前に、まず自分の軸を見極めるための一冊としておすすめです。