1. ずっと走り続けてて、育休で初めて立ち止まれた
営業からキャリアをスタートして、その後は事務・SNS運用・広報を並行で経験しながら、最終的に人事(特に採用領域)に落ち着いたんです。育休に入るまで「自分の働き方」について深く考える余裕、正直なかったかもしれません。
産休直前も応募者対応をしてたし。昨年末に出産して育休入りしたんですけど、そこからようやく毎日のルーティンから解放されたっていう感じです。
仕事をしてた時は、正直「休む」って大事さに全然気づいてなかったんです。育休に入って初めて、毎日のルーティンから一回降りて、自分と子どもの時間がちゃんと持てるようになって。「ちゃんと休むって、こんなに違うんだ」って今さら実感してます。
あと、これは産むまで全然分かってなかったことなんですけど——子どもが、思ってた以上にかわいかったんです。もともと仕事は好きだったし、今でも嫌いじゃないです。でも「このかわいい子たちと一緒にいたい」っていう気持ちが、自分でも驚くくらい大きくなってきて。だから働き方を変えたい、本気でそう思うようになりました。
双子育児、ほんとに大変です。どっちかを抱っこしてるか、見守ってるか、お世話してるか──で1日のかなりが過ぎていく感覚。
一緒に寝てくれることはほとんどなくて、たまに2人とも寝てくれた時間は、自分のご飯やお風呂の時間に消える。気づいたら1日があっという間に終わってる。
加えて家事もあるし、寝たとしても細切れ睡眠で「寝た気にならない」「疲れが取れない」のがリアル。眠りが浅くて、夜中に何度も起きてました(今もです)。
それでも、不思議と「自分のキャリアや、これからの働き方を考える時間」が出てくるんです。育休に入る前みたいに、毎日のルーティンに追われてる時とは違う、ちょっと立ち止まった時間というか。
夜中の寝かしつけで保育園の入園申し込みを眺めながら、ふっと「このまま会社に戻ってフルタイムで続けられるんだろうか?」って思ったんです。育児の現実を経験したら、それってもう他人事じゃなくなりました。
2. 採用側だからこそ気づいた「育休明け転職」の多さ
採用担当として3年以上、山ほどの転職者の書類を読んで、面接をしてきました。その中でずっと心に引っかかってたことがあります。
「育休明けに転職する女性、思ったより多いな」っていうこと。
データでも出てるんです。マイナビの「育児離職と育休の男女差実態調査(2025)」によると、育休経験のある女性の41.3%が、育児との兼ね合いで「退職を経験」または「退職を検討した経験」があるそうです(育休経験男性でも33.3%、全体平均35.0%)。5人に2人前後が育休をきっかけに働き方を見直してる計算ですね。
面接で理由を聞くと、みんな「働き方を変えたい」「育児と仕事の両立が難しい」「テレワーク対応の企業に行きたい」。採用担当としては「確かに、そうですよね」って返してきましたが、自分がその立場になると……全然違うんですよね。知識と体験のギャップを、今ほんとに痛感してます。
採用現場で見た「育休ママの転職理由」パターン分析
3年間で見た育休明け転職希望者の転職理由を、私の体感ベースで分類してみます(※正確な統計値ではなく、面接で出会った印象としての分類です)。
パターン①:キャリアの再構築(最も多い印象)
「今までのキャリアの延長線ではなく、育児と両立できるポジションを探したい」
営業から企画職へ、マネジメントから専門職へ、など職種転換を志向するケースが多い印象です。
パターン②:テレワーク希望(同じく多数)
「毎日出社では子どもの急な発熱対応が難しい」という理由で、完全在宅またはハイブリッド勤務の企業を探している。
この層は、職種スキルは高いけど「働き方」で現職を離れる傾向があります。
パターン③:給与・福利厚生の改善(一定数あり)
「育児費用が思ったより高く、もっと給与が高い企業を探している」
贅沢じゃなく、家計を守るための転職。育児費用の負担増を受けて、年収アップが急務になったケース。
パターン④:企業文化・人間関係(少数だが切実)
「育児の事情を理由に、マタハラまがいの扱いを受けた」という負の経験から転職を決断。
数は少ないものの、本人にとっては切実な理由として語られます。
面白いのは、これら全てのパターンで共通する背景があることです。それは「育児の現実を経験することで、自分の人生における『仕事の意味』を問い直す」という現象。採用側にいた時は「転職理由:育児との両立」と職業的に理解してましたが、自分がその立場になると、その「問い直し」の深さが分かる気がします。
採用担当として「印象に残った」育休明け転職候補者2タイプ
3年で何百人もの育休明け転職希望者を見てきた中で、特に「この人は印象に残った」って思った2タイプを紹介します。個人特定にならないよう、業界・年齢はぼかしてあります。
タイプ①:育休中に資格を取って、異業種にチャレンジした人
もともと営業だったけど、育休中にWeb系の資格を取ってIT企業の企画職にチャレンジ、みたいなケース。
育休期間を「キャリアの仕込み期間」として活用してたのが面接で明確に伝わって、強い印象を残しました。「働き方を変えるために、自分も変わる」という前向きな姿勢は、採用担当に強く響きます。
タイプ②:「子の病気を機に働き方を見直したい」と前向きに語った人
自責でも他責でもなく、「自分の意思として」転職理由を語った人。
「会社のせいで両立できなかった」と語る人より、「自分で選んでこの環境を求めてる」と語る人の方が、採用担当としても安心して採用に踏み切れますし、入社後のパフォーマンスも高い傾向があります。
共通点は「育休を『仕事から離れた期間』ではなく『次のキャリアを設計する期間』として捉えてた」こと。これは育休中に転職を考えるすべての人にとって、ひとつの参考になると思います。
3. 「制度がある」と「実際に使える」は全然別だった
採用側にいたからこそ、求人票と現実のズレを何度も見てきました。その経験が、実は転職を迷わせている大きな要因です。
採用担当として書いてきた求人票と、現場の実態のズレ
例えば、採用担当として「育児支援制度充実」という文言を求人票に入れることがあります。でも、その実態は企業によってピンキリ。ある企業では「育休取得率100%、時短勤務制度あり」と書いていながら、実際の社員インタビューを聞くと「部署によって、復帰後の受け入れ体制が全く違う」という話が出てきます。
採用票には「テレワーク可」って書いてるのに、配属部門によっては「毎日出社が当たり前」という空気がある企業もあります。私も採用票を書く際は「テレワークは制度上可能ですが」と前置きしながら作成してた側です。採用担当として書いていた頃の「葛藤」が、自分が候補者になって、ようやく理解できます。企業としては「嘘は言いたくない」「でも現実を全部書くと、応募が減る」という板挟み。その結果、微妙な表現になってしまうんです。
自分の会社で体験した「制度はあるけど文化がない」
今の会社にもテレワーク制度あるんです。制度上は「月5日まで在宅可」って書いてある。でも、うちの部署では「出社が当たり前」っていう空気が強いんです。
あと、これは「制度として在宅できるかどうか」とは別の話ですが——休みの日でも、他部署が動いてると、結構連絡が来るんです。Slackも、メールも、電話も。携帯が常にオンになってる感じで、本当の意味で「休んでる」状態を作るのが難しい。これって、リモートの可・不可よりもっと根っこにある「働き方の文化」の問題ですね。
採用側にいたからこそ、この矛盾がよく見えるんです。求人票には「テレワーク可」って書いてるのに、部署によって全然運用が違う。他社の話ですけど「試用期間は毎日出社必須」とか後付けする企業もありますしね。
つまり「制度がある」ってことと「使える文化がある」って全く別です。採用票を作る側にいたからこそ、その矛盾に気づきました。で、その矛盾が自分に降りかかってくる怖さも、同時に感じてます。
双子が保育園に入ったら、どっちかが熱出す可能性だってあるでしょ。お迎えに行かなきゃいけない。毎日出社が当たり前の環境、ほんとに続けられるのか……。採用側として「大丈夫です」って候補者に言ってきたことが、自分の身に降りかかると、こんなに重いんです。
💼 採用担当のホンネ(自分が当事者になって気づいたこと)
採用側として何百回も「うちは育児支援が充実してます」と説明してきた私が、いざ当事者になって一番痛感したのは——「制度欄だけを見て決めるのは危険」ということ。本当に見るべきは「採用ページの社員インタビュー」「OpenWorkの最新口コミ」「面接で実際の運用を聞く」の3点。求人票に書ける情報量には限界があって、そこから先は応募者側が能動的に取りに行かないと見えません。
4. 採用側だからこそ見える「転職のリアルさ」が迷わせる
それでも転職に踏み出せないのは、採用側だからこそ転職市場のリアルを知ってるからなんです。
育休明けすぐの転職希望者を採用する側の本音、ちゃんと知ってます。「この人ほんとに育児と両立できるのか」「また辞めるんじゃないか」って、心配しちゃうんです。マタハラまがいなことは言えないですけど、内心は警戒しちゃいます。
それに、新しい会社に転職するって、人間関係をゼロから築いて、仕事もゼロから学んで、同時に育児するわけじゃないですか。育休明けだけでも体力的に大変なのに、その上で新しい環境に適応する……。採用側として新入社員の研修を見てきた身だからこそ、その現実的な大変さが目に見えてしまう。
5. それでもこのブログを始めた理由
迷いながらも、ブログを始めようと思ったのは、ある気づきがあったからです。
「育休中ワーママが転職を考えるとき、採用側の視点で書かれた情報、ほぼないんじゃないか」って。
転職サイトには「育児と両立できる求人」とか「テレワーク推奨企業」って記事ありますけど、ほぼ求職者向けの前向きな情報に偏ってる気がするんです。採用側が「何を見てるのか」「職務経歴書のどこで判断するのか」「テレワーク求人の実態」とか、採用担当だからこそ知ってることがほぼ発信されてない。
書類で何が重視されるのか、面接官が育休ブランクをどう見てるのか、テレワーク可って求人の実態ホントのところはどうなのか——そういうのを採用側の経験がある私だからこそ、ホンネで書けるんですよ。
同時に「転職当事者としての不安」も、等身大で書きたい。採用側の知識だけじゃなく、「育休中に転職で迷ってるワーママのリアルな感情」も、一緒に残しておきたいんです。
6. このブログで伝えたいこと
育休中に「復職か転職か」で迷ってるワーママへ。このブログを通じて伝えたいことがあります。
まず「迷ってるのは当たり前」だと思うんです。あなたが迷ってるのって、特別じゃなくて多くの人が経験してるごく自然なプロセスなんです。
次に「採用側の視点で情報を持つこと」の大切さ。転職活動するなら採用担当が何を見てるかを知ることで、準備の質がぜんぜん変わります。職務経歴書をどう書くべきか、面接でどんな質問されるのか、テレワーク求人の見極め方とか——そういう具体的な情報があると、判断や準備がすごく変わります。
そして「転職活動をしても必ず転職しなきゃいけないわけじゃない」っていう選択肢もあるんです。エージェント登録して情報集めて、面接受けてみても「やっぱり今の会社でいいや」って決断することだってあります。その過程で自分が本当に何を望んでるのか見えてくることもある。(個人の感想ですが)
採用側として正直に書くと、育休中の時間は「副業で月数万円」より「転職活動で年収10〜20%UP」の方が圧倒的に効率いいです。エージェント面談は「自分の市場価値を知る活動」と捉えれば、心理ハードルがぐっと下がります。
ブログを開設する覚悟
このブログを開設することで、私も「覚悟」を決めました。採用側の立場を離れて、当事者として情報を発信する。その過程で、私自身の選択肢(復職か転職か)に向き合わざるを得ません。
でもそれが、実は多くのワーママにとって必要な情報源だと気づいたんです。採用側と当事者側の両方の視点を持つ人間だからこそ、「採用側は何を恐れてるのか」「当事者として何が本当に大変なのか」を同時に語れる。その「両視点」こそが、この転職ノートの価値だと思ってます。
このブログが発信する情報のジャンル
育休中ワーママへ向けて、このブログでは採用側の視点に立った転職情報を発信します。職務経歴書の書き方から、面接での質問対策、給与交渉の実際、テレワーク求人の見極め方まで——採用担当だからこそ知ってる、ホンネの情報を毎週配信する予定です。
採用担当として一言:「迷ってる時間も大切な時間」
採用側にいたからこそ、これだけは言いたいことがあります。「転職を迷ってるあなたは、決断が遅い人ではなく、丁寧に人生設計をしてる人」です。採用面接では「一度決めたら行動が早い人」を高く評価する傾向がありますが、人生の大きな転機では「迷う時間」も重要。私自身、今まさに「育休復職か転職か」で迷ってますが、その迷いの過程で、自分が何を大切にしたいのかが見えてきた感覚があります。応募書類の提出期限があるわけではないし、エージェント登録しても転職確定ではない。情報収集の過程で「やっぱり今の会社でいいや」って結論になるのもあり。むしろ、そうやって丁寧に決めた人の方が、入社後の満足度が高い傾向も面接の中で感じてます。
転職活動って一人でやるより、採用側の視点がある人のサポート受けると、ぜんぜん効率が違います。まずは情報収集から始めてみませんか?
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